
1-精神分析は本当に臨床に活かせるのか?―3つの仮説的検証
特集にあたって 上田勝久
精神分析の活用法 山崎孝明
[鼎談]精神分析というプリズム―複数の歴史の痕跡に,臨床と知の淵源を求めて 上田勝久・山崎孝明・信田さよ子
2-ケースを理解する―精神分析の六基本概念
転移 堀川聡司
抵抗 鈴木菜実子
行動化 池田暁史
投影同一化について 西見奈子
反復強迫 蓮澤 優
ナルシシズムについて 富樫公一
3-ニーズに応える―精神分析の「使用法」
「誰かの声が聞こえる」患者への対応―力動精神医学という視座 加茂聡子
“人が怖い”という訴えにどう対応するか―医療領域における精神分析の活用 関真粧美
病棟他職種(看護師を中心に)からのニーズにどう対応するか? 山口貴史
心理検査に精神分析をどう活かすか? 吉村 聡
「学校に行けない」という子どもの訴えにどう対応するか? 清水右子
学校で起こった「いじめ」にどう対応するか? 松本拓真
司法矯正機関におけるニーズにどう対応するか? 工藤晋平
社会的養護における分析臨床の勘所―ウィニコットの視点から 筒井亮太
本人の治療意欲がない家族にどう対応するか? 北村婦美
投 稿
原著論文 初学者セラピストの臨床実践に関わる個性の要素とその影響過程―初学者セラピストによる主観的な語りによる検討 野村佳申
展望・レビュー論文 心理療法家自身が心理療法を受けることに関する日本の現状および今後への提案 古宮 昇・Keith Tudor
リレー連載
臨床心理学・最新研究レポート シーズン3 第36回「自閉症児の養育者へのペアレント・トレーニングとセラピー」 榊原久直
主題と変奏―臨床便り 第57回「インターセクショナリティ」 新田慎一郎
書 評
諸富祥彦 著『カウンセリングの理論[上・下]』(評者:杉原保史)
J・W・ウォーデン 著『悲嘆カウンセリング[改訂版]―グリーフケアの標準ハンドブック』(評者:白井明美)
アリエル・シュワルツ 著『複雑性PTSDの理解と回復―子ども時代のトラウマを癒すコンパッションとセルフケア』(評者:大江美佐里)
カレン・ブルース 著『ティーンのためのセルフ・コンパッション・ワークブック』(評者:有光興記)