
ボンディング(bonding)とは,「母親のわが子に対する情緒的な絆」のことであり,「ボンディング障害」は,不適切な養育のリスクとなり得る臨床的問題を抱えた,精神疾患を超えて広く妊産婦と子どもの育ちに関わる重要な概念である。
今回本邦初の出版となる,「日本語版スタッフォード面接」は,妊婦と胎児の、そして産後の母親と赤ちゃんのさまざまな問題に特化した効果的な臨床評価面接である。この面接結果に基づいた妊産婦へのケアは,母子とその家族のメンタルヘルスにより有効に働き,長期的な子どものウェルビーイングの向上につながる。
本書では,この面接を用いた事例を取り上げ詳細に解説しており,この面接法の理解に役立つ。また,その他の事例も通して,ボンディング障害を含めた周産期精神医学を包括的に学習できる。
精神科医,産婦人科医,小児科医,助産師,看護師,保健師,公認心理師,臨床心理士,社会福祉士など幅広い専門家にとって,周産期メンタルヘルスの全貌を理解するための有効な知見を与えるものである。
その他のアイテム
-
- 精神疾患診断のエッセンス-DSM5の上手な使い方 (A.フランセス著/大野 裕訳/中川 敦夫訳/柳沢 圭子訳)
- ¥3,520
-
- SSTウォーミングアップ活動集[新訂増補版]-社会的スキル学習を進めるために(前田ケイ著)
- ¥2,640
-
- ICD-11・DSM-5準拠 新・臨床家のための精神医学ガイドブック
- ¥3,960
-
- 国際精神保健・ウェルビーイング ガイドブック(井筒 節,堤 敦朗編著)
- ¥3,740
-
- ストレングスモデル[第3版]-リカバリー志向の精神保健福祉サービス (C.A.ラップ著/R.J.ゴスチャ著/田中 英樹監訳)
- ¥5,060
-
- 対人支援のダイアローグ-オープンダイアローグ、未来語りのダイアローグ、そして民主主義(高木俊介 著)
- ¥2,860