
身近な人に「死にたい」と言われたら、どうしたらいいかわからなくなってしまうのではないだろうか。しかし、「死にたい」気持ちというのは、誰もがもつ可能性がある。
死にたい気持ちは直接「自死」に結びつくわけではない。1年間に自死で亡くなるのは10万人に10人~20人ほどである。支援者側が焦って不安になってしまうと余計に状況が悪化する場合もあるので、冷静になる必要がある。
「死にたい」気持ちとセットになっているのは「うつ状態」である。うつには身体症状と精神症状があり、それらをきちんと理解し、「死にたい」気持ちにどう寄り添えばいいのか、本書ではできるだけ現実に沿った形でわかりやすく解説していく。支援者側が誤解をなくし、正しい知識を学ぶことで、寄り添う側の冷静さも取り戻すことができるだろう。
風邪をひいたら「熱が出る」「咳が出る」「関節が痛くなる」「頭が痛くなる」のと同じである。ビクビクせずに適切な対処をとりながら支援していこう。
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